学生起業家

経験ゼロの大学生が起業したら平均年収はどれくらいなのか?

TAKA
経験ゼロの大学生が起業したら平均年収はいくらぐらいになるのか?

将来のために何か大きなことを成し遂げたい。自分の力で生きていく力を身につけたい。

そう考えて「起業」の二文字が頭をよぎる大学生は多い。しかし、同時に大きな不安も押し寄せるはずだ。

自分にはビジネスの経験なんて何もない。資金だって豊富にあるわけじゃない。そんな状態で飛び込んで、一体どれくらい稼げるものなのだろうか?

断言するが、ネット上にあふれるキラキラした情報だけを鵜呑みにして起業の世界に飛び込むのは危険すぎる。そこには冷静なまでの格差と、多くの起業家が口を閉ざす厳しい現実が広がっているからだ。

この記事では、経験ゼロの大学生が起業した場合のリアルな平均年収事情について、きれいごとは一切抜きにして解説する。

記事のポイント

  • 経験ゼロの大学生起業家の平均年収は大多数が300万以下。
  • 稼げるかどうかはビジネスモデルと顧客視点で決まる。
  • 初期費用や機会損失による赤字リスクを直視。
  • 目先の年収よりもスキルと信頼を資産と考えるべき。

【結論】経験ゼロの大学生起業家の平均年収は数値化できない?

起業家の森

起業家の森

TAKA
まず最初に、君が最も知りたいであろう問いに答えよう。経験ゼロの大学生が起業したら、平均年収はいくらぐらいになるのか?

結論から言えば、数値化できないと言うのが正しい答えになる。

なぜなら、学生起業家の収入分布は、一般的な会社員の年収分布とは根本的に構造が異なるからだ。

会社員であれば、業種や年齢である程度の相場が決まり、極端に高い人も低い人も少ない、なだらかな山のような分布になる。

しかし、大学生の起業は世界が違う。

統計データに見る平均値の罠と現実

学生起業家の収入に関する信頼できる公的な統計データは、実はほとんどない。

あったとしても、それをそのまま信じてはいけない。なぜなら、起業の世界では「平均値」が全く役に立たないからだ。

例えば、10人の学生起業家がいるとする。

9人の年収がゼロで、たった1人が年収1億円を稼ぎ出していたとしよう。

この場合の「平均年収」は1000万円になる。

これを見て「学生起業家の平均は1000万円だ!」と言うことに信頼性は全くない。。

実態は9割が稼げていないのだ。

ビジネスの世界は、こうした「少数の勝者が富を総取りする」世界だ。

特に経験も実績もない学生の場合、その傾向はさらに強まる。だから、どこかの調査で見かけた「平均年収〇〇万円」という数字を自分の未来の姿だと重ね合わせるのは、今すぐやめた方がいい。

それは、宝くじの平均当選金額を計算して、自分もそれくらい当たるだろうと期待するのと同じくらい愚かなことだ。

リアルな現実は年収300万以下が大多數

では、平均値ではなく、最も多い層(最頻値(さいひんち))や真ん中の値(中央値)はどれくらいなのか?

私の個人的な観測範囲と、多くの起業志望学生を見てきた肌感覚で言わせてもらえば、現実は非常に厳しい。

経験ゼロからスタートした学生起業家の大多数、おそらく8割から9割近くは、年収300万円以下、つまり一般的なアルバイトで稼げる金額と同程度か、それ以下に留まっているのが現実だ。

月収にすれば数万円から、良くても20万円程度。

これらは「事業所得」であって、そこから経費を引けば、手元に残るのはわずかな小遣い程度というケースも珍しくない。

中には、起業したものの売上が全く立たず、開店休業状態のまま、事実上の年収ゼロという学生も山のようにいる。

これが、キラキラしたSNSの投稿の裏にある、音のない多数派の現実だ。

ごく一部に年収1000万円超えの学生も存在する!

ここまで暗い話ばかりをしてきたが、希望がないわけではない。

確かに大多数は苦戦するが、経験ゼロからスタートしたにもかかわらず、在学中に年収1000万円、あるいはそれ以上を稼ぎ出す学生起業家がごく一部に存在するのは紛れもない事実だ。

彼らは決して、生まれつきの天才というわけではない。

もちろん、プログラミングの才能がずば抜けているといったケースもあるが、それ以上に、ビジネスの勘所(かんどころ)を掴むのが早かったり、時流に乗る運を持っていたりする。

例えば、新しいSNSが流行り始めた初期段階で参入して影響力を持った学生や、特定のニッチな需要(例えば、マニアックな趣味の領域での転売や情報商材など)を見つけて、そこに特化したサービスを提供した学生などだ。

彼らは「学生だから・・」という甘えを捨て、大人のプロたちと同じ土俵で戦い、結果を出している。

可能性はゼロではない。ただし、それは針の穴を通すような狭き門であることを覚悟しなければならない。

ビジネスモデルの選び方(労働集約型 vs 仕組み化)

稼げない学生が真っ先に陥る罠が、

「自分の時間を切り売りするビジネス」を選んでしまうことだ。

例えば、プログラミングを少し勉強してウェブサイト制作の受託を始めたり、デザインのスキルでロゴ作成を請け負ったりするケースだ。

確かにこれらは手堅く稼げる。しかし、これは本質的には「単価の高いアルバイト」と変わらない。

自分が動かなければ収入は止まるし、一日に使える時間は24時間と決まっている以上、収入には限界がある。学業が忙しくなれば、当然収入は減る。

一方、大きく稼ぐ学生は、初期段階から

「仕組み化」

を意識している。

自分が寝ている間も、遊んでいる間も、勝手に売上が上がるシステムを作ろうとする。

例えば、一度開発すれば多くの人に販売できるアプリやソフトウェア、ブログやYouTubeを使った広告収入、自分の知識をまとめたデジタルコンテンツの販売などだ。

これらは最初に手間がかかるが、一度軌道に乗れば、労働時間に比例せずに収入が増えていく。

この「レバレッジ(てこの原理)」が効くビジネスモデルを選べるかどうかが、最初の大きな分かれ道となる。

学生という立場を武器にできているか?

意外と見落とされがちなのが「学生」という身分の使い方だ。

稼げない学生は、経験がないことを引け目に感じ、自信なさげに振る舞う。

あるいは逆に、学生であることを隠して背伸びをしようとする。しかし、百戦錬磨の大人たちから見れば、そんなものはすぐに見透かされる。

賢く稼ぐ学生は、「学生であること」を最大の武器として利用する。

「経験がないので教えてください!」と素直に大人たちの懐(ふところ)に飛び込み、知恵や人脈を借りる。

大学の教授を無料のコンサルタントとして活用する。学生向けのビジネスコンテストに出て賞金や出資を獲得する。

彼らは「まだ何者でもない若者」であることを逆手に取り、応援されるポジションを確立するのが上手い。これは一種の才能であり、強力な生存戦略だ。

【悲報】年収ゼロどころか赤字のリスクも直視せよ!

起業家の森

起業家の森

TAKA
夢のある話の後に水を差すようだが、現実は甘くない。経験ゼロの学生が起業する場合、「稼げない」どころか、「マイナス(赤字)」になるリスクも常に隣り合わせだ。

むしろ、最初はマイナスからのスタートだと考えておいた方がいい。

初期費用とランニングコストの見落とし

経験がない学生が最も見誤るのが、お金の計算だ。

例えば、ウェブサービスを作るにしても、サーバー代やドメイン代がかかる。

商品を仕入れて売るなら、仕入れ代金が先に出ていく。人を雇えば人件費が、広告を出せば広告費がかかる。打ち合わせのカフェ代や交通費だってバカにならない。

売上がまだ立っていない状態でも、これらの経費(ランニングコスト)は容赦なく飛んでいく。

貯金を切り崩して始めた事業が、気づけば貯金が底をつき、親に借金をする羽目になるケースも珍しくない。「売上が上がってから払えばいい」という甘い考えは通用しないのがビジネスの世界だ。

最大のコストは機会損失(学業やバイトの時間)

そして、目に見えるお金以上に深刻なのが「見えないコスト」、すなわち「機会損失」だ。

起業に没頭するということは、他の活動に使える時間を犠牲にするということだ。もしその時間を、時給1000円のアルバイトに使っていれば、確実に月に数万円は稼げたはずだ。

もしその時間を、大学の勉強や資格取得に使っていれば、将来もっと条件の良い企業に就職できたかもしれない。

起業して年収ゼロだった場合、君は単にゼロだったのではなく、「本来得られたはずの利益」を失ったことになる。さらに、留年や中退といった事態になれば、その後の人生設計にも大きな影響を与える。この「見えないリスク」の重さを、多くの学生は軽く見過ぎている。

リスク回避には絶対にスモールスタートから!

ここまでは、大学生の起業は厳しいようなことばかり言ってきたが、だからといって起業を諦めろと言いたいわけではない!

重要なのは、最悪の事態を想定し、失敗しても致命傷を負わないための防衛策を講じておくことだ。

鉄則は、「借金をしない」こと。これに尽きる。

学生のうちから数百万円の借金を背負えば、その後の人生の選択肢は大きく狭まる。経験ゼロの学生が、金融機関から融資を受けること自体難しいが、親や知人から安易に借りるのも避けるべきだ。

まずは、自分のお小遣いやアルバイト代の範囲内で始められる「スモールスタート」を心がけること。

初期費用がほとんどかからず、在庫を抱えるリスクもないネットビジネスなどが最適だ。

失敗しても「良い勉強代だった・・」と笑って済ませられる範囲で挑戦する。これが、経験なき者の唯一にして最大の防御策だ。

経験ゼロからでも年収を上げ成功確率を高める戦略

起業家の森

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リスクを理解した上で、それでも挑戦したいという君のために、経験ゼロからでも少しずつ年収を上げ、成功確率を高めるための具体的な戦略を伝えよう。

魔法の方法はないが、地道な積み重ねが確実な成果につながる道だ。

初期費用ほぼゼロのネットビジネスから始める

繰り返しになるが、最初はとにかくリスクを避けること。

店舗を構えたり、大量に商品を仕入れたりするビジネスは絶対に手を出してはいけない。

狙い目は、インターネットを使ったビジネスだ。

例えば、自分の得意なことや知識を発信するブログやYouTube(アフィリエイト広告収入)、SNSでの情報発信を通じた企業案件の獲得、自分のスキルを販売するクラウドソーシングなどだ。

これらはパソコンとネット環境さえあれば始められ、初期費用はほぼゼロだ。

失敗したとしても失うのは時間だけ。しかも、そこで得たウェブマーケティングやライティングのスキルは、どんな仕事にも応用が効く。まずはここから「1円でも自分の力で稼ぐ」感覚を掴むのが鉄則だ。

大学のリソース(支援プログラム、教授、仲間)をフル活用する

君は「大学生」という特権階級にいることを忘れてはいけない。多くの大学が、起業を目指す学生のための支援プログラムを用意している。

無料で使えるオフィス(インキュベーション施設)、起業経験のあるメンターによる指導、活動資金の補助など、使わない手はない。

また、経営学やマーケティングを専門とする教授がいれば、彼らは無料で相談に乗ってくれる最高のコンサルタントになり得る。

さらに、学内には同じ志を持った仲間がいるかもしれない。一人で悩まず、使えるものは全て使い倒す図太さを持とう。大学の学費には、こうしたリソースの使用料も含まれているのだから。

質の高いメンターを見つけ先人の知恵を借りる

経験ゼロの大学生が独学でビジネスを成功させるのは、地図を持たずに樹海を歩くようなものだ。。

無駄な遠回りをし、最悪の場合、遭難してしまう。

最短ルートを進むためには、すでにその道を歩いたことがある案内人(メンター)を見つけるのが一番だ。

自分より少し先を行く学生起業家の先輩でもいいし、社会人の経営者でもいい。

彼らの失敗談や成功の秘訣は、どんなビジネス書よりも価値がある。

ただし、怪しい情報商材屋や、学生を食い物にする自称コンサルタントには注意が必要だ。本当に実力のある人は、わざわざSNSで派手なアピールなどしていない。

信頼できる人からの紹介や、大学の公式なプログラムを通じて出会うのが安全だ。

 PDCAを回し小さな失敗から学ぶ

ビジネスに正解はない。

何が当たるかは、やってみなければ誰にもわからない。

だからこそ、机の上で完璧な計画を練ることに時間を使いすぎてはいけない。

ある程度の仮説が立ったら、未完成でもいいから世に出してみる。そして、市場の反応を見る。売れなければ、なぜ売れないのかを考え、改善する。

ポイント

「計画(Plan)→実行(Do)→評価(Check)→改善(Action)」

このサイクルを、とにかく高速で回すことだ。

経験豊富な大人たちは、失敗を恐れて動きが遅くなりがちだ。

失うものが少ない学生ならではのフットワークの軽さを活かし、小さな失敗を大量に積み重ねることで、成功への手がかりを掴んでいくのだ。

目先のお金よりもスキルと信頼の獲得を優先する

最も重要なマインドを伝えたい。

それは、学生起業において、目先の年収を追うことよりも、「スキル」と「信頼」を獲得することを優先すべきだということだ。

仮に起業して年収が数万円だったとしても、そこで得た「自分で商品を企画し、集客し、販売した」という一連の経験は、お金には代えられない価値がある。

その過程で身につけたマーケティング力、営業力、問題解決能力は、一生モノのスキルだ。

そして、真摯(しんし)にビジネスに向き合う姿勢は、周囲の大人たちからの信頼を生む。

「あいつは骨のあるやつだ」と認識されれば、将来、就職するにしても、別の事業を始めるにしても、強力な後ろ盾となってくれるだろう。

学生時代の起業は、将来の自分への最大の投資活動だと捉えるべきだ。

最後に統括

TAKA
経験ゼロの大学生が起業したときの平均年収。そんな数値化できない数字に振り回されるのは、もう終わりにしよう!

現実は甘くない。

多くの学生が稼げずに撤退していく。

しかし、正しい戦略とマインドを持てば、学生という立場を最大限に活かし、リスクを抑えながら大きなリターンを狙うことも不可能ではない。

大切なのは、結果としてついてくる「年収」という数字ではなく、「自分の力でゼロからイチを生み出す」という経験そのものだ。

その経験は、君の血肉となり、これからの不確実な時代を生き抜くための最強の武器になる。

不安はあるだろう。失敗するかもしれない。

だが、挑戦しなければ何も始まらない。まずは自分のお小遣いの範囲でできる、小さな一歩から踏み出してみてはどうだろうか?

その小さな一歩が、君の人生を大きく変えるきっかけになるかもしれないのだから。

  • この記事を書いた人

TAKA

FP(ファイナンシャル・プランナー)2級資格取得者|「潰れない会社、揺るがない自分を作る」をモットーに会社員として働きながら、独立・起業に向けて起業家マインドと永続可能な経営術を勉強している。なぜ、あの会社は強いのか? なぜ、あのリーダーには人がついていくのか? その「起業家精神」の真髄をこのサイトに集約しました。「起業準備中」の今だからこそ見える景色をリアルに発信します。

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